業務の部分自動化を行うのがRPAの役割だと思っていませんか?

私は、中小企業にとっては「完全自動化」が有効なソリューションだと考えています。

「完全自動化」とは、ホワイトカラーの定型業務を最初から最後まで自動化し、実務者のパソコン作業を無くしてしまうことです。

なぜ、中小企業に「完全自動化」が適しているといえるのか、詳しく解説していきます。

中小企業に適しているのは完全自動化です

大企業に向いている部分自動化

人手での作業に手間がかかる業務の一部をRPAツールによって自動化するものです(図 1)。

実務者が自らRPAツールを使って自動化を行う場合はこの部分自動化になります。

実務者の業務自体は減りませんが、簡単な作業を大量に繰り返すことが多い場合は大きな効果を得られます。

実務者のITリテラシーが高く、大量のデータ量を処理しなくてはならない大企業に向いていると考えられます。


図1 部分自動化のイメージ

 

 

中小企業に適した完全自動化

これに対し完全自動化は、業務自体が実務者から切り離され、ノウハウはすべてシステムに記述され、自動で運用されます(図 2)。

自動化を行う主体は業務社員ではなく、エンジニアを中心とした自動化チームです。実質的に業務の責任の一部は、自動化運用チームに移行します。

大量の繰返し処理は少なく、手間のかかる業務を数多く抱えている中小企業に適している自動化方法です。

 


図2 完全自動化のイメージ

 

まとめ

自動化の考え方には部分自動化、完全自動化の2つがあります。

繰返しが大企業に比べて少なく、煩雑な業務が多い中小企業にとって最も有効なソリューションは「完全自動化」です。

逆に、部分自動化の手法を持ち込むと、業務の段取りが煩雑になり制御が効かなくなります。

中小企業のユーザーの中でRPAの利用が進まないときには、この視点を持ち込んでみてください。