RPAにはプログラミングが必要ないため、エンジニアじゃなくてもロボット開発できるのでエンジニアを雇わなくてもドンドン自動化できると考えていませんか?

確かにプログラム言語を覚えなくても動かすことができるツールが多いですね。しかし、実際に業務に役立てようとするとプログラムやシステム開発の知識が必要になる場面は多いのです。

1.多くの業務は複雑である

多くのRPAツールがプログラムできない実務者でも使えるように、操作を記録するだけで自動化が設定できるようになっています。

しかし、RPAは「プログラミング言語」を覚えなくてよいだけで、プログラミングの基礎知識を身に付けていることを前提にしてあります。

つまり、3つのプログラム構造「順次処理」「条件分岐」「繰り返し処理」の理解と「変数」「関数」くらいはわかる、という前提です。

加えて、多くの業務は簡単な操作の記録では対応できないのです。

業務のシステム化は進んでいるので、簡単な業務はほとんどが自動化されています。残っている自動化したい案件は、基幹システムがサポートしていない、企業特有の複雑な業務だけです。

複数のソフトウェアを組み合わせて自動化全体を構成していますので、問題を整理して、問題解決を行うプログラミング思考と実装能力が必要になってきます。

2.エラーは必ず発生する

業務に、例外(エラー)はつきものです。RPAに関わる業務には他のシステムに比べて、多くの例外が発生しがちです。

なぜなら、「デスクトップ画面上のアプリケーションを利用することが多い」からです。

RPAはプログラムされたことしかできません。エラー時の処理をRPAにしっかりとプログラムしておかないと、毎回手作業で業務を続けなければなりません。

単純な業務手順をRPAに教えるだけではダメなのです。

システム開発の経験者にとっては「正常な処理よりも例外処理の方が複雑で多い」というのは当たり前のことですが、その知識は実務者にはないのです。

3.メンテナンスが発生する

RPAはソフトウェアなので、メンテナンスが必要です。

業務が変わることも、パソコンの環境が変わることもあります。そのとき、ほとんど同じロボットを何台も作っていたらどうなるでしょう。全台、メンテナンスしないといけなくなります。エンジニアはそういうときのために、同じような処理は「共通化」して一元管理しています。

そもそも、同じような処理は共通化して何度もプログラミングしなくてすむようにする、というのがプログラミングの基本です。

しかし、エンジニアではない実務者はそんな高度なことはできません。だから、メンテナンスに相当苦労するのです。

 

RPAの3つの落とし穴実務者がRPAを使えない2つの理由>RPAにはプログラミングの知識が必要