ETLツールを無料で使おう!Pentahoのインストール方法

こんにちは。完全自動化研究所の小佐井です。

僕はオープンソースのETLツール『Pentaho Data Integration』を長年利用していますし、自分の書籍「オープンソースで作る!RPAシステム開発入門」でも使っています。

Pentaho Data Integrationのことを本記事ではPentahoと呼びます。本来PDIと省略して呼ぶのが正しいでしょうけど、僕はPentahoと呼んでいるので、この呼び名で通します。

Pentaho自体はETLツールとBIツールを複合したツールですが、この記事ではETLツール部分だけの解説です。僕はETLツール部分だけを指して、「Pentaho」と呼んでいるので誤解しないでくださいね!>>Pentahoとは(HITACHIのページに飛びます)

さて、Pentahoは無料なのに、非常に高性能なETLツールです。

ETLは他にも有名な「DataSpider」や「JP1(システム運用管理ツールなのでETLだけではないけど)」といったツールも使ったことがありますが、ETL部分だけでいうなら、大差ないように思えます(あくまで私見です)。

ただし、オープンソースなのでメーカーのサポートはありません。製品版のPentaho(HITACHI)を買えば別ですが。

使い方は自分で探して、勉強して、身に付けないといけません。そこは注意してください。エンジニアじゃないと使いこなすのはキビシイと思います。

それでも、「高性能なETLツールを無料で使いたい!」というなら、この記事を読んでPentahoをインストールしてみてください。それでは、どうぞ!

この記事を書いた人
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こさい
こさい

(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) エンジニア歴25年超。RPA開発および支援8年超
2) RPA関連の書籍を5冊出版。現在はGPT×PADの書籍を執筆中!
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Pentahoのインストール方法

Pentahoのインストール方法を解説していきます。意外にすっごく簡単なので安心してください。

前提条件

OSはWindows7、Windows8、Windows10を想定しています。Pentahoが動作するためにはJavaが必要なので、Java8をインストールしておいて下さい。Java8のインストール方法については次に記事で解説してます。

PDIをダウンロードしよう

2022年11月時点ではPentahoの最新バージョンは7.1ですが、僕が検証しているバージョンは6.0です。Pentaho from Hitachi Vantara Filesのサイトからpdi-ce-6.0.1.0-386.zipをダウンロードして、任意の場所に保存してください。

800MBを超えるのでハードディスクの容量が少ないパソコンの場合、ハードディスクを圧迫することも考えられるのでご注意ください。

インストールしよう

Cドライブの直下に「pentaho」というフォルダを作ってください。

フォルダの場所は任意です。Cドライブの直下にフォルダを作成する権限がない場合はユーザープロファイルの配下にフォルダを作ってください。この記事では管理者権限を持ったユーザーで環境設定することを前提にして、このフォルダにインストールしています。

ダウンロードしてきたzipファイルを解凍すると、「data-integration」というフォルダが入っているので、これをC:¥pentahoに移動してください。

pentahoインストールフォルダ
Pentahoのインストールフォルダ

インストールはこれで完了です。

PDIを起動しよう

フォルダ[C:¥pentaho¥data-integration]の下に多くのファイルがあります。その中の[Spoon.bat]というファイルが、PDIを起動させるバッチファイルです。

Pentahoではツールの名前に「スプーン」「キッチン」「パン」などのキッチン用品の名前がついています。遊び心ですね!

フォルダ[pentaho]直下のファイル
フォルダ[pentaho]直下のファイル

「spoon.bat」をダブルクリックして、この画面が立ち上がれば成功です。

Pentaho(PDI)の初期画面
Pentahoの初期画面

WindowsDefenderのファイアーウォールにブロックされる場合は、「プライベートネットワーク…」と「パブリック…」にチェックを入れて「アクセスを許可」をクリックしてください。

Pentahoが起動しない場合

Pentahoが立ち上がらない原因は複数あります。起動しない場合は、Pentahoが起動しない場合のデバッグ方法を記事にしているので参照してください。

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