RPAに向いている業務とは【3つの特徴】

RPAを使ってどんな業務を自動化すればいいの? RPAに向いている業務を教えて!

という疑問に答えます。

この記事では、RPAに向いている業務の特徴を3つ解説します。

記事の内容
  • 手順が決まっていて、変更が少ない業務
  • 人の判断が入らずに進められる業務
  • 同じ操作を大量に繰り返す業務

ぜひRPA化する業務選定の参考にしてください。
それではどうぞ!

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こさい
こさい

(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) エンジニア歴25年超。RPA開発および支援8年超
2) RPA関連の書籍を5冊出版。現在はGPT×PADの書籍を執筆中!
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手順が決まっていて、変更が少ない業務

手順が決まっていて、これからも続けていくことがわかっている業務(定型業務)はRPAに向いています。

また、長年続けてきたので今後も変更が少ないとわかっている業務であれば、なおのことRPAに向いています。

たとえば、

  • 販売管理システムから売上データをダウンロードして保存する
  • 前日までの売上を集計して特定の人にメールする
  • 経理システムで手順の決まった支払い処理を行う

といった業務です。

逆に、「時と場合によって手順や扱うデータを柔軟に変更しないといけない業務」や「一度しか行わない業務」は向いていません。

人の判断が入らずに進められる業務

途中で人の判断が入らず、最初から最後までコンピュータ内で完結する業務は向いています。

数値化できるような情報ならばRPAに判断を組み込むことができます。

逆に人が判断しないといけないことがあるとRPA化することが困難です。

たとえば、「ECモールの情報を集計し問題がなければ上司にメールする」といった業務があった場合、「問題がなければ」の部分が人の判断でしかできないのであればRPAのシナリオを開発することはできません。

対話型のRPAを作り、人の判断を加えながら処理を進めていくRPAシナリオを開発することもできますが、難度が上がり、開発工数が増します。

同じ操作を大量に繰り返す業務

「大量のデータの入力を繰り返す業務」のように「人が行ったら大変な労力がかかるし、ミスも発生しやすい業務」の自動化に向いています。

処理速度も人に比べると早いうえ、何時間でも同じ仕事を繰り返すことができるので、RPA化のメリットが大きいと言えます。

ミスが少ないので、ミスから発生する手戻り工数も削減することができます。

たとえば、

  • Excelで作成されている商品情報を販売管理システムに1件ずつ登録する
  • Webページを巡回して競合商品の情報を取得して一覧表を作る
  • 300店舗の予算情報をメールで収集して一覧表を作り内容をチェックする

といった業務です。

まとめ

はい、ここまで見てきたように、RPAに向いている業務は、

  1. 手順が決まっていて、変更が少ない業務
  2. 人の判断が入らずに進められる業務
  3. 同じ操作を大量繰り返す業務

の3パターンということですね。

RPA化を検討するときは、まずこの3つの特徴に当てはまっているかどうかを選定基準に入れてください。3つとも当てはまっていれば、すぐにでもRPA化したほうがいいですね。

もちろん、この3つの特徴に完全に当てはまらなくてもRPA化することはできます。

この場合は

  • 開発の難度が上がり技術的に難しくなる
  • 複雑になり開発工数が膨らむ
  • RPA化の効果が薄く費用対効果が得にくい

という事態が発生しがちなので、よく検討してください。