投稿日:2019年1月8日 追記:2022年8月16日

こさい
こさい

こんにちは。完全自動化研究所の小佐井です。
この記事では「RPAの未来」について考えを述べていきます。

RPAの未来とはどんな形になのかを考えることありませんか?

結論から言うと、RPAは、OSの一部、もしくはクラウドサービスとしてプラットフォームに溶けてなくなっていくと考えられます。

めーたん
めーたん

RPA単体ではなくなってしまうってこと?

ITの世界には「本当に有用な機能であれば、いずれOSに組み込まれるか、クラウドサービスとして無償もしくは非常に低価格で提供されることになる」という流れがあります。

事実、ファイル圧縮、メール、PDFファイル作成、セキュリティソフトなどは、かつては別途インストールしていましたが、現在は最初から使えます。

同様に、RPAが「本当に有用である」となれば、いずれOSかクラウドサービスに組み込まれていくと考えられるわけです。

すでにそのような流れになってきています。富士ゼロックスとSAPの新しいサービスの例を挙げて解説していきます。

それでは、どうぞ!

RPAの未来とは【富士ゼロックスとSAPの例から考えます】

富士ゼロックスの文書管理クラウド

富士ゼロックスは2018年12月25日に、文書管理作業を自動化するクラウドサービス「Smart Work Assistant」を提供開始すると発表しました。

参照富士ゼロックス、文書管理をクラウドで自動化

「文書や帳票の管理・送付など、日々発生する繰り返し作業を、クラウド上の仮想アシスタントが自動で処理する」ということです。複合機機やブラウザ画面からインプットするとクラウド上の共有フォルダに適切な名前を付けてアウトプットされたり、送付されたりするようです。

途中の処理はクラウド上で自動で処理されるので、複合機とRPAをセットにしたサービスといえます。今までは人手かRPAツールを使って実現していた業務なので、RPAがサービスに組み込まれてきた例だと言えると思います。

めーたん
めーたん

サービスのなかにはじめからRPAが組み込まれているのね!

SAPはデータ入力の自動化機能を提供する予定

2019年第1四半期にもクラウドERP「S/4HANA Cloud」に「インテリジェントRPA」を組み込んで提供するそうです。

ちなみに、インテリジェントRPAとは一般的なRPAツールと会話AIや機械学習エンジンを組み合わせたソフトやサービスのことを指すそうです。

そのためにRPAツールを開発する仏コンテクスターを2018年11月に買収しています(日経コンピュータ2019.1.10より)。

2017年7月11日にアビームコンサルティングとRPAテクノロジーズが、独SAPの基幹業務システム「SAP ERP」に関わる業務をRPAを用いて自動化するシステム「ERP Automation Robot For SAP ERP」の提供を開始すると発表しています。

参照「ERP Automation Robot for SAP ERP」の提供を開始 〜人とロボットの共存を促進し企業の生産性向上を推進〜

クラウドとオンプレミスの違いがあるので、これにより完全にサービスが競合するというわけではないと思いますが、「RPAにより自動化される側のソフトウェアが自ら自動化してくる」というケースは増えていくと考えられます。

RPAは溶けてなくなる

こさい
こさい

RPAの今後を考えてみましょう!

「RPAツール」として単独で存在するソフトウェアは減ると思います。上記の例のようにクラウドに吸収されていくという形になると想像しています。

もしくは、WindowsなどのOSに最初からGUIオートメーション機能がバインドされてくるのではないでしょうか。

Windowsにバインドされてきたら、ExcelなどのOffice製品と相性がいいでしょうから、既存のIT資産を使いつつ自動化が進むでしょう。

【追記】2022/8/16

実際に「Power Automate for desktop」という形で実現しましたね!

Microsoft AzureとWindowsのGUIオートメーションが連携したら、大規模なサーバー型RPAが非常に安価に構築することができる時代が到来します。

めーたん
めーたん

じゃ、本当にRPAはなくなってしまうの?

もう少し考えてみよう

こさい
こさい

単独のRPAツールは消えたとしても、ビジネスの自動化は進んでいきますので、大きな意味での「RPA(ロボットによる業務の自動化)」は増えていきます

RPAは「どのツールを導入するか」ではなく、「どのサービスを選択し、どう組み合わせ、どうやって全体を一つのシステムとしてコントロールするか」が大事になります。

いまのうちからサービスを組み合わせることに慣れよう

僕はRPAシステムを複数のOSSを組み合わせて全体を構成することを提唱しています。

このことは僕の著書『オープンソースで作る!RPAシステム開発入門』で詳しく解説しています。

OSSを採用している意味は「無料で試しやすい」という点ももちろんありますが、これからの技術者にとっては「新たに再発明するのではなく、今ある資産を組み合わせて、新たな価値を作ること」が大事だと考えているからです。

OSSのRPAシステムを構築し運用する意味は、「未来のITおよびビジネス全般の在り方を先取りしよう」ということでもあります。

めーたん
めーたん

「RPAツール」にこだわらず、サービスやツールの組み合わせが大事になるのね!

そういうこと!僕の本を参考にしてね!

こさい
こさい