RPAが注目されています。 RPAは「コンピュータにできることをコンピュータにさせる」という、いわば当たり前の考え方 です。それなのに、今なぜ、ここまで注目されるのでしょうか?


1.RPAが求められる理由とは【3つ挙げます】
1-1.人員不足
労働力の中核となる15歳以上65歳未満の生産年齢人口は2000年以降、減少傾向が続いていることが分かっています(図1)。現在、すでに問題となっている人員不足は今後ますます企業を悩ます問題となってくる事が明白であるため、業務の自動化が求められています。
図1 日本の将来推計人口
(出典)2010年までは国勢調査、2013年は人口推計12月1日確定値、2015年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果
1-2.システムの乱立とつなぎ業務
ホワイトカラーの業務はシステム化が進んでいますが、業務毎に異なるシステムが乱立しており、システムとシステムの間を人が「つなぐ」という新たな業務が発生しているケースがあちこちで見られます。M&Aにより複数の企業のシステムをつなげなくてはいけないケースも増えています。
また、システムと業務の間を従業員の職人技で埋めるケースも多く、属人化問題を引き起こします。その結果、容易に上記の「すきま」を「つなぐ」ことができるRPAへのニーズが高まってきています。
1-3.製造業の成功
日本の製造業では古くから、生産性改善の工夫を続け成果を挙げてきました。完全にロボット化されたFA(Factory Automation)も最先端の技術を持っているといわれています。そのため、製造業と同様にバックオフィス業務においても生産性改善ができるのでは、と考える経営者も多く出てきました。RPAはFAのバックオフィス版として期待されています。
まとめ
RPAは「コンピュータにできることをコンピュータにさせる」という当たり前の考え方ですが、それを今まで人が行ってきた場面が多くあったのが実状です。
しかし、 時代背景がそれを許さなくなってきた ことがわかっていただけたと思います。
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