2017年くらいからRPAという言葉が流行りはじめました。
近年では多くの企業に浸透するようになりましたが、RPAになじみのない方もまだまだ多いでしょう。

この記事ではRPAについて、初心者でもわかるように解説します。
RPAとは?
ソフトウェアのロボット
RPAとはロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の頭文字をとったもので、定型的なパソコン作業をソフトウェアによって自動化を図るという概念です。簡単に説明すると、 さまざまなパソコン作業を自動的に実行するソフトウェアのロボット です。
あらかじめRPAにパソコン作業の手順を設定しておくことで、アプリケーションの起動、キー入力、ファイルの読み書き、メールの送受信などを正確に行ってくれます。
RPAを活用することで業務の効率化につながります。 2019年4月に施行された働き方改革関連法を背景に、バックオフィスを中心に業務効率化の需要が高まっている ため、RPAのニーズが高まってきています。
RPAをもっと簡単に理解するには
ここまでの説明は少し難しいので、私の解釈で簡単にいうと、 「コンピュータにできることはコンピュータに自動でさせる」 ということです。

いままで、この当たり前のことを人がやっていたのですが、時代がそれを許さなくなってきたのです。
日本企業の ホワイトカラー業務の6割は定型化でき、そのうち8割をRPAで代替できる という報告も出ています。
RPAが求められる理由とは【3つ挙げます】
RPAの事例がたくさん出てきている
RPAを使った自動化の事例がたくさん出てきています。
三菱東京UFJ | 保険申込内容の照会などに採用。最長6年で2000業務に広げる計画 |
日本生命 | 住所変更や契約内容紹介など54業務 |
農林中央金庫 | 証券会社が提供する500社以上の株式情報を収集・登録する業務など |
テレビ朝日 | 主催イベントのチケット販売データを集計する業務など |
住友林業 | 注文住宅の資料請求の受付や販売データの集計など21業務 |
リコー | 販売子会社で17年度末までに販売、人事など65業務で導入。415業務に広げる計画 |
RPAは大企業に向いている?
上記の事例でわかる通り、 「RPAは大企業に向いている」 ということを覚えておいてください。同じ作業を大量に繰り返す大企業では、RPAが業務工数の大幅削減を実現します。
一方、日本の99%を占める中小企業では、細かい作業がたくさんあるので工数削減効果を発揮しずらい面があります。
しかし、工数削減以外のメリットもありますので、そちらにも注目することが大事です。
参考【3分でわかる】RPAとは企業の加速装置だ!【小売業向け】分かりやすい記事があったので、リンクします。中小企業での利用法についても参考になります。
この記事で指摘しているRPAの価値は「可処分時間」です。
RPAの価値とは何でしょうか?よく、「人間がやるよりもスピードが速くなる」「ヒューマンエラーがなくなる」といったことが挙げられます。もちろんこれらもRPAの価値ではあるのですが、その本質的な価値は人間の「可処分時間」を増やすことにあります。
こちらの書籍を出版されています。
まとめ
RPAは「コンピュータにできることはコンピュータに自動でさせる」という当たり前のことで、難しく考えることはありません。
昔からITが取り組んできたことなので、しっかりとした基礎知識(プログラムの基礎知識、自動化の基礎知識)を身に付けることが大事です。
RPAの価値は単純に「人間の工数を削減する」というだけではなく、「余分に獲得できた時間で企業を成長させることにある」ということもわかってもらえたと思います。
RPAの自動化能力に、使う側の力もプラスすることで、RPAの真の力が発揮されるのですね。