こんにちは。完全自動化研究所の小佐井です。

この記事では、本格的なワークフローを1本作成する方法を解説しています。

この記事で解説すること

・UiPathの「レコーディング機能」を使う方法
・UiPathでGoogle Chromeを操作する方法
・自動生成されたワークフローを修正する方法

※)レコーディングに使うWebサイトは当社が運用しているサンプルWebサイトがあります

検証バージョン
OS:Windows10
UiPath Studio:バージョン2021.10.5 Community License

UiPath Studio バージョン2022.4.3のモダンデザインエクスペリエンスに対応した記事はこちらです。

私の信頼性

1) IT歴20年。開発から業務改善まで幅広く経験してきました
2) 複数の企業において2016年からRPA内製化をサポートしています
3) RPA関連の書籍を4冊出版しています

この記事はUiPath Studioを使用して自動化を行える環境を持っている人を対象に書いています。まだUiPath Studioが使えるようになっていない方は無料で使えるUiPath Studio Community Editionをインストールしてください。

小佐井
小佐井
この記事は次のような人に向いているよ
・UiPath初心者の方
・レコーダー機能の使い方を知りたい方
・基礎的なワークフローの作法について知りたい方

UiPathの「レコーディング機能」を使うと、いつものようにパソコンを操作するだけでワークフローを作成することができます。是非体感してみてください。

それでは、どうぞ!

完成図を確認しよう

 ウェブレコーディング機能を使って、当社が運営するサンプルWebサイトにログインするワークフローを作成します。完成図はこのようになります(図1,図2)。

図1:完成図-1

図2:完成図-2

ワークフローを作成してみよう

それではさっそくワークフローを作成してみましょう。

このワークフローではGoogle Chromeを操作するので、Google ChromeにUiPath拡張機能がインストールされていることが前提です。

Google ChromeにUiPath拡張機能をインストールしていない方は、次の記事を読んでインストールしてください。

ウェブレコーディング

当社が運用している「 サンプルWebサイト」にログインする操作をレコーディングします。

STEP1

UiPath Studioを起動し、新たにプロジェクトを作成する。

STEP2

Main.xamlを開く。

STEP3

サンプルWebサイト( URL http://marukentokyo.jp/sample_website/)をGoogle Chromeで開く(図3)。

図3:サンプルWebサイトの表示

STEP4

[デザイン]リボンの[レコーディング]をクリックし(図4❶)、[ウェブ]を選択する(図4❷)。ウェブレコーディングツールバーが表示される。

図4:ウェブレコーディングツールバーの表示

STEP5

ウェブレコーディングツールバーの[ブラウザーを開く]をクリックすると(図5)、ブラウザーを選択するモードに遷移する。

先ほどGoogle Chromeで開いたサンプルWebサイトを選択する。

[URL]ポップアップが出現するので、URLを確認して[OK]をクリックする。

図5:[ブラウザーを開く]をクリック

STEP6

[レコーディング]をクリックすると、ブラウザーの要素を選択するレコーディングモードに遷移する。

「半角/全角」キーで日本語変換をOFFにし、半角入力にする。

サンプルWebサイトの[ユーザーID]を入力するボックスをクリックする。

[入力値を入力してください]ポップアップが出現するので、「login@marukentokyo.jp」と入力(図6❶)、[フィールド内を削除する]にチェックを付けて(図6❷)、入力ボックスにカーソルを戻してから[Enter]キーを押す(図6❸)。

図6:[ユーザーID]を入力

[パスワード]を入力するボックスをクリックする。

[入力値を入力してください]ポップアップが出現するので、「password」と入力する(図7❶)。[パスワードを入力]と[フィールド内を削除する]にチェックを付けて(図7❷)、入力ボックスにカーソルを戻してから[Enter]キーを押す(図7❸)。

図7:[パスワード]を入力

[ログイン]をクリックする。[お知らせ]画面になる。パスワード保存ダイアログが表示されるが、この時点では操作しない。

MEMO [お知らせ]画面に遷移しなかった方へ

サンプルWebサイトは3分の1の確率でログインに失敗するように設計されています。その場合は図8のエラーメッセージが表示されます。レコーディングを中止して、やり直してください。

図8:エラーメッセージ

[Esc]キーを押すとウェブレコーディングツールバーが表示されます。ウェブレコーディングツールバーが表示された状態で、もう一度[Esc]キーを押します。

「レコーディング結果を保存しますか?」と質問されるので、[いいえ]を選択すると、レコーディングを中止できます。

[お知らせ]画面の下部の方にスクロールしていくと[読みました]というボタンがあります。レコーディングモードのままでは、画面を下にスクロールすることはできません。

[読みました]をクリックするレコーディングを行うには、❺❻のような遅延レコーディングのテクニックを使います。

[F2]キーを押す。

画面右下に3秒間のカウントが表示される。この間、レコーディングは中断されるので、画面の下までスクロールする。

3秒経つとレコーディングモードに戻るので、サンプルWebサイトの[読みました]をクリックする。

小佐井
小佐井
お疲れ様です。レコーディングはここまでです!レコーディング内容を保存します。
STEP7

[Esc]キーを押すとウェブレコーディングツールバーが表示される。

STEP8

[保存&終了]をクリックする。

[Main]タブに自動的に生成されたワークフローが表示されます。このままでは可読性が低い(ワークフローが読みにくい)ので、自動生成されたワークフローを変更します。

Google Chrome上のパスワード保存ダイアログが出ている場合は[使用しない]をクリックしてください。

HINT パスワードを秘密にする方法と注意点

ウェブレコーディングを行う」のSTEP6 で、[パスワードを入力]にチェックを付けたことにより、[パスワードを入力]が生成されています(図9)。

図9:[パスワードを入力]のワークフロー

これは、パスワードをWindowsのログインユーザー情報を使って暗号化し、同一Windowsのログインユーザーであればパスワードを復号できるという[パスワードを取得(Get Password)]アクティビティを利用しています。

ワークフローを変更する

アクティビティの表示名を変更します。

小佐井
小佐井
見やすいワークフローにしていくよ
STEP2

[文字を入力 ʻINPUT useridʼ]の表示名を「ユーザーIDを入力」に変更する(図10❶)。

STEP2

[文字を入力 ʻINPUT passwordʼ]の表示名を「パスワードを入力」に変更する(図10❷)。

図10:変更後のワークフロー

STEP3

スクリーンショットに[ログイン]が表示されている[クリック ʻINPUTʼ]の表示名を「ログインをクリック」に変更する(図11❶)。

STEP4

スクリーンショットに[読みました]が表示されている[クリックʻINPUTʼ]の表示名を「読みましたをクリック」に変更する(図11❷)。

図11:変更後のワークフロー

小佐井
小佐井
次に参照スクリーンショットを入れ替えるよ
STEP5

サンプルWebサイトはメニュー画面に遷移しているので、[ログオフ]をクリックし、ログイン画面に戻しておく。

STEP6

[ユーザーIDを入力]のスクリーンショットが、何を示すかわからない画像になっていることがわかる。図12❶の横棒3本のアイコンをクリックする。

メニューが表示されるので、[参照スクリーンショットを変更]をクリックする(図12❷)。

図12:参照スクリーンショットの入れ替え前

STEP7

サンプルWebサイトでスクリーンショットを採り直す。

スクリーンショットを撮り直すと、アクティビティに表示されるスクリーンショットが変更され、わかりやすくなる(図13)。

図13:参照スクリーンショットの入れ替え後

STEP8

同様に[パスワードを入力]も参照スクリーンショットを入れ替える。

MEMO 参照スクリーンショットを入れ替える意味

参照スクリーンショットは自動で生成され、これ自体がワークフローの動作に影響を与えることはありません。しかし、わかりやすい画像に入れ替えておくことで、ワークフローを見ただけで、直感的に処理内容を理解できるようになります。

めーたん
めーたん
できたー!
がんばったね!これでワークフローは完成だよ!
小佐井
小佐井

実行する

Google Chromeを終了させてから、[デザイン]リボンまたは[デバッグ]リボンの[ファイルをデバッグ]→[実行]をクリックして、ワークフローを実行してください。

Webサイトが起動し、ユーザーIDとパスワードが自動的に入力され、[ログイン]がクリックされます。[お知らせ]画面に遷移し、[読みました]がクリックされます。

メニュー画面が表示されたら成功です(図14)。

図14:メニュー画面

MEMO [お知らせ]画面に遷移しなかった方へ
サンプルWebサイトは3分の1の確率でログインに失敗するように設計されています。ログインに失敗した場合は、ワークフローも失敗します。ワークフローの実行を中止してください。

さらにUiPathに詳しくなるには

レコーディング機能を使ったワークフローは作成できましたか?

これを機会に、もっとUiPathでの自動化を進めたくなっていただければ幸いです。

この記事は『UiPath業務自動化最強レシピ RPAツールによる自動化&効率化ノウハウ』の中から抜粋して、Web向けに書いています。

まとめてUiPathの知識を身に付けたい方は、ぜひ書籍をお読みください。