Power Automate for desktopとはマイクロソフトが提供しているクラウドベースのデスクトップ型RPAツールです。無料でできること、できないことも解説しています。

それでは、続きをお読みください。

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こさい
こさい

完全自動化研究所の小佐井です

1) IT歴25年超。開発から業務改善まで幅広く経験してきました
2) 複数の企業においてRPAのコンサルティングを行っています
3) RPA関連の書籍を5冊出版しています

  1. オープンソースで作る!RPAシステム開発入門
  2. 実務者のための失敗しないRPAシナリオ設計入門
  3. UiPath業務自動化最強レシピ
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Power Automate for desktopとは

「Power Automate」の一機能

Power Automate for desktopとはマイクロソフトが提供しているクラウドのデスクトップ型RPAツールです。そして、Power Automate for desktopは「Power Automate」の一機能です。

すこしわかりにくいのですが、Power Automateは大きく2つの機能に分類することができます。

1つは「クラウドフロー」です。一般的に「Power Automate」といった場合、こちらのクラウドフローのことを指します。様々なクラウドサービスを連携することができます(図1❶)。

もう1つが「デスクトップフロー」です。こちらが「Power Automate for desktop」です。

前身はPower Automate(クラウドフロー)に含まれる「UI Flow」です。2020年にPower Automate Desktop、2021年にPower Automate for desktopへと改称しました。WebブラウザーやExcelなどのアプリケーションの操作やファイルの操作などを自動化することができます(図1❷)。本サイトではこちらを解説しています。

図1:Power Automateの2つの機能

ユーザー部門でも作成しやすい

Power Automate for desktopには自動化に必要な部品が最初から豊富に用意されています。この部品のことを「アクション」と呼びます(図2❶)。

複数のアクションを組み合わせるだけで簡単に自動化を実現することができます(図2❷)。そのため、ユーザー部門でも自力で自動化が可能です。

アクションの組み合わせのまとまりのことをPower Automate for desktopでは「フロー」と呼びます(図2❸)。フローはシンプルでわかりやすいのでプログラミングの未経験者でも理解しやすいという特徴があります(図2❹)。

図2:アクションとフローの関係

フローを作成するために、特定のプログラミング言語でプログラムを記述する必要はありません。アクションの設定画面で必要な情報を入力したり選択したりするだけで作成できます(図3)。

図3:アクションの設定画面

このようにアクションの設定だけで、アプリケーション開発や自動化処理を開発できるツールのことを「ローコード(low code)」と呼びます。

プログラミング言語を学ぶ必要がないため、プログラミングの経験のないユーザー部門でもフローの作成が可能です。

本当にプログラミングは必要ではないのか?

Power Automate for desktopはローコードツールですから、特定のプログラミング言語を身に付ける必要はありませんが、本格的に業務を自動化するにはプログラミングの「基本的な知識」が必要になってきます。

プログラミングの基本的な知識を身に付けることで、自分の意図した通りにフローを構築することができるようになってきます。

他のマイクロソフト製品と密に連携できる

マイクロソフトが提供しているツールなので、日頃の業務の中で使用しているExcelやOutlook、Microsoft Edgeなどと密に連携することができます。

Windows10/11が搭載されたパソコンでは無料

2021年3月からWindows10が搭載されたパソコンにおいて、無料で使えるようになったことがPower Automate for desktopが注目された大きな要因でしょう。

さらにWindows11では標準でインストールされています。Windows10ではインストーラーをダウンロードしてきて、インストールを実施する必要があったので、Windows11からPower Automate for desktopがより身近な存在になったといえるでしょう(図4)。

図4:Power Automate for desktopは無料で使える

無料でできること/できないこと

無料でできること

あらゆるパソコン作業を自動化することができる

あらゆるパソコン作業を自動化することが可能です。

たとえば

  • マウスとキーボード操作
  • Excel操作
  • ブラウザー操作(クリック、入力、データ抽出など)
  • メール送信
  • PDF操作
  • ファイルやフォルダーの操作(作成・移動・削除・圧縮など)
  • データベースの操作
  • 各種スクリプトの実行

などです。

Power Automate for desktopには自動化に必要な部品が最初から豊富に用意されています。この部品(アクション)を組み合わせることで簡単に自動化を実現することができます。

レコーディング機能による操作の記録ができる

普段の業務手順を実施すると、その動作を記録しフローを作るレコーディング機能が備わっています。

レコーディング機能を利用することでアクションを組み合わせる工数を削減して、より効率的にフローを作成することができます。

コンソールから実行できる

作成したフローは「コンソール」と呼ばれる画面に一覧表示され、コンソールから実行することができます。

複数のパソコンで利用できる

無料であるため、複数のパソコンでPower Automate for desktopを利用できます。

作成したフローはクラウドに保存されるため、フローを開発したパソコンとは異なるパソコンでもフローを共有することができます。

無料でできないこと

フローのスケジュール実行ができない

「毎朝7時から売上集計表を自動的に作成し、8時ちょうどに関係者にメール送信したい」といった要望がある場合は、無人でスケジュール実行するために有償アカウントが必要となります。

無料のアカウントではスケジュール実行することができません。

フローを簡単に共有できない

無料のMicrosoftアカウントでもアクションをコピーしてテキストとして保存し、他のユーザーに渡すことができますが、多人数でフローを簡単に共有することができません。

企業としてフローを多人数で共有したい場合は、有償アカウントが必要となります。

詳しくは以下のURLをご参照ください。

>>MicrosoftPowerAutomateドキュメント:デスクトップフローを管理する

フローの稼働状況を監視できない

企業としてPowerAutomatefordesktopを運用していくにあたり、フローが想定通りに実行されているかどうかを管理することが必要な場合は、有償アカウントが必要となります。

詳しくは以下のURLをご参照ください。

>> Microsoft Power Automateドキュメント:デスクトップフローの実行を監視する

まとめ

Power Automate for desktopとはマイクロソフトが提供しているクラウドのデスクトップ型RPAツールです。以下のような特徴があります。

  • 「Power Automate」の一機能
  • ユーザー部門でも作成しやすい
  • 他のマイクロソフト製品と密に連携できる
  • Windows10/11が搭載されたパソコンでは無料

無料でできることは

  • あらゆるパソコン作業を自動化することができる
  • レコーディング機能による操作の記録ができる
  • コンソールから実行できる
  • 複数のパソコンで利用できる

などです。

逆に無料でできないことは

  • フローのスケジュール実行ができない
  • フローを簡単に共有できない
  • フローの稼働状況を監視できない

です。

「Power Automate for desktopを使ってみようかな」という人は、次の記事を参考にしてインストールしてください。無料なので損はありません。


さらにPower Automate for desktopに詳しくなるには

まとめてPower Automate for desktopの知識を身に付けたい方は、ぜひ書籍をお読みください。

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