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【人事・総務業務】コピー機カウンターの管理【Power Automate for desktop事例】

大企業では、多数のコピー機やプリンターが日常業務で利用されています。これらの機器の使用状況を適切に管理することは、コスト削減や業務効率化に直結します。しかし、コピー機のカウンター情報(印刷枚数やスキャン回数など)を定期的に収集し、まとめる作業は手作業だと時間がかかり、ミスも発生しやすいのが実情です。本記事では、Power Automate for desktopを活用してこの業務を自動化する方法を紹介します。

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こさい
こさい

(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) ITエンジニア歴25年超。RPA開発歴8年超
2) RPA関連の書籍を6冊出版。
3) RPAトレーニング動画を販売しています。
4) Power Automate Desktopフロー販売を行っています
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コピー機カウンターの管理

業務の概要

コピー機のカウンター情報は、通常、各機器の管理画面やメーカー提供のポータルサイトから取得します。この情報は月次で集計され、部門別のコスト配分や利用状況の分析に使用されます。具体的には以下のような流れです。

  1. 各コピー機の管理画面にログイン。
  2. カウンター情報を手動で確認し、Excelに記録。
  3. 全コピー機の情報を集約し、レポートを作成。

業務の課題

この業務にはいくつかの課題があります:

  • スケジュール実行が難しい:メーカーの集計情報が完了する日付が都度変わるため、月次作業のスケジュールを固定しにくいです。
  • 手間がかかる:コピー機の台数が多い場合、すべてのカウンター情報を取得するのに数時間かかることもあります。
  • ヒューマンエラー:手入力によるデータ記録の際に、誤記が発生する可能性があります。
  • 定型的な作業:単調な作業であるため、担当者の負担が大きくなります。

Power Automate for desktopによる解決

Power Automate for desktopを使えば、この業務を簡単に自動化できます。また、スケジュール実行が難しい場合には、アテンド型の自動化(ユーザーが手動でフローを開始する方式)が特に有効です。以下は具体的な手順の一例です。

  1. Webブラウザの自動操作
    • 各コピー機の管理画面に自動でログインするフローを作成します。
    • 管理画面からカウンター情報を取得して保存します。
  2. データのExcelへの記録
    • 取得したカウンター情報を直接Excelファイルに記録するフローを作成します。
  3. 全データの集計とレポート作成
    • 各コピー機のデータを集計し、指定されたフォーマットでレポートを自動生成します。

自動化のメリット

このプロセスを自動化することで、以下のようなメリットが得られます:

  • 作業時間の大幅削減:人が行うと数時間かかる作業が数分で完了します。
  • エラーの削減:手入力が不要になるため、データの精度が向上します。
  • 担当者の負担軽減:単調な作業から解放され、より価値の高い業務に注力できます。
  • タイムリーなデータ提供:自動化により、決まったタイミングで迅速にレポートを提出できます。

まとめ

コピー機のカウンター管理は、一見地味な業務ですが、効率化することで大きな効果を得られる領域です。Power Automate for desktopを活用すれば、作業の自動化だけでなく、業務の正確性とスピードも向上します。この機会に、ぜひ自動化を検討してみてください。