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Excelデータをフロー内で集計する|Power Automate for desktop|フローダウンロード

「Power Automate for desktopのフローの中でデータを集計したい」という要望は多いのではないでしょうか。特にExcelを使った業務では、売上データや受注データを集計してレポート化する作業が頻繁に発生します。

例えば、以下のようなExcelデータがある場合を考えてみましょう。このデータを使って「顧客CDごとの売上数量、売上金額を集計した表を作成したい」というケースです。

売上明細1.xlsx

このデータを「顧客CDごとの売上数量と売上金額を集計した表」にまとめる必要があるとします。最終的な出力結果は以下のようになります。

集計表
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こさい
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(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) ITエンジニア歴25年超。RPA開発歴8年超
2) RPA関連の書籍を6冊出版。
3) RPAトレーニング動画を販売しています。
4) Power Automate Desktopフロー販売を行っています
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Excelデータをフロー内で集計する

Excelの標準機能を使う方法

Excelには、データを集計するための強力な機能がいくつか備わっています。

  • ピボットテーブル を使う方法
  • SUMIF関数 を使う方法

これらの方法は簡単で高速ですが、Power Automate for desktopのフローの中で集計処理を実行したい場合は、別のアプローチが必要になります。

Power Automate for desktopによる集計方法

現時点(V2.49)では、Power Automate for desktopのデータテーブル関連のアクションには、直接データを集計する機能は含まれていません。そのため、ループ処理を使って手動で集計を行う必要があります。

手順の概要

  1. Excelデータを「データテーブル」として読み込む
  2. 空のリスト(集計用)を用意する
  3. ループを使って各行のデータを処理する
  4. 顧客CDごとのデータが既に集計リストにあるか確認
    • ない場合:新規エントリーを作成
    • ある場合:既存エントリーの売上数量・売上金額を加算
  5. 合計行を集計リストに追加する
  6. 集計結果をExcelに出力する

自動化のメリット

この方法で自動化すると、次のようなメリットがあります。

  1. 手作業の削減
    • 手動でExcelの関数やピボットテーブルを操作する必要がなくなります。
  2. 一貫性の確保
    • フローを実行するたびに同じロジックで処理が行われ、ミスが発生しにくくなります。
  3. スケーラビリティ
    • ルールを追加すれば、さらに複雑な集計処理も自動化可能です。
  4. プログラミングの基礎を学べる
    • ループ処理を活用することで、RPAのロジック構築力が身につきます。

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