UiPath|パッケージ配布の問題点

RPA担当者
RPA担当者

UiPathの実行ライセンスを増やして、実行マシンを増設したんだけど、パッケージを各マシンに配布するのって、大変じゃないですか?どうしてます?

という疑問に答えます。

こんにちは。完全自動化研究所のこさいです。UiPathの開発・運用歴は5年以上。UiPathの書籍を出版しています。

この記事は、UiPathのパッケージ配布に悩んでいる人向けに書いています。

このような悩みを持つ人の環境は、「Orchestrator(オーケストレーター)を導入していない、開発実行分割パターン」です。

開発マシンと実行マシンが分割されている小規模~中規模の運用環境ですね。

開発実行分割パターン

この記事では、最初に開発実行分割パターンで運用している人が、抱える問題を解説します。そのあと、解決策について述べたいと思います。

UiPathのパッケージ配布の問題は2つです。

  • パッケージの配布に手間がかかる
  • どの実行マシンに、どのパッケージを配置したかわからなくなる

上記の通り。

それぞれ詳しく解説します。

この記事を書いた人
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こさい
こさい

(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) ITエンジニア歴25年超。RPA開発歴8年超
2) RPA関連の書籍を6冊出版。
3)RPAトレーニング動画を販売しています。
4)RPAトレーニング研修を行っています
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UiPathのパッケージ配布の問題点

① パッケージ配布に手間がかかる

1つ目は、そもそも

「パッケージを配布するのに、手間がかかる」

ということです。

UiPathでパッケージを配布するのは、こういうとき。

  • 新規パッケージを作成したとき
  • 改修後、新しいバージョンのパッケージを作成したとき

特に改修は頻繁に行われるので、そのたびに
開発マシンで作成したパッケージを、実行マシンに配布(コピー)しないといけない。

ローカルネットワークでつながっているときは、ネットワーク経由でコピーするだけで済みますが、つながっていないときは、手間がかかりますね。

同じ社内でもセグメントが違うと、アクセスできなかったりします……。

また、リモート環境で開発する場合は、VPNで社内ネットワークにアクセスしてからの作業になるし、ネットワークフォルダにアクセスできないときは、リモートデスクトップ接続して作業したり。

けっこう、みんな苦労していると思うんですよね(苦笑)

このように配布に手間がかかると、改修したバージョンを早く実行マシンに配置しないといけないときは、あせってしまいます。

① パッケージ管理に手間がかかる

2つ目は、

「どの実行マシンに、どのパッケージを配置したかわからなくなる」

という問題。

実行マシンが3台以上あると、記憶に頼るのは難しい……。

「Excelで管理しておけばいい」と思うかもしれません。

でも、パッケージの数が数十本になってくると、記入漏れ、修正漏れが出てきてもおかしくない。

第一、「自動化ツールの管理を手動で行う」って点で、すでに本末転倒、ですよね!?

管理工数が大きくなって、自動化のメリットを減らしてしまっているから、絶対に避けたい。

UiPathのパッケージ配布の解決策

じゃあ、どうやって配布すればいいか?

Orchestratorを導入する

1番「正当な方法」は、Orchestratorを導入することですね。

パッケージの配布は、Orchestrator側で実行することができます。これによって、実行マシン1台ずつにパッケージを配布する手間が省けます。

でも、Orchestratorを使う費用がかかる……。

この費用をすんなり出してもらえる会社って、多くはない、ですよね。
だからこそ、苦労しているわけで……。

無料で解決する

無料で解決しようとすると、解決方法は環境に依存しますね。
「これで、できる!」とは言い切れません。

いくつか方法は思いつきます。

  • FTPが使えるなら、FTPで送り込む
  • ファイル共有サービス(DropBoxやOneDriveなど)を使って工夫
  • パッケージの配布をUiPathに実行させる
  • その他、フリーソフトを駆使

などなど。

これらを組み合わせると、何とかなりますし、僕も最初はそうしていました。

Synusで解決!

色々な配布方法はありますが、もっと簡単かつ確実に配布したい!ということで、
僕はパッケージの配布ができるツールを作りました。

クラウド経由でパッケージを送り込むので、環境にあまり依存しません。
このような画面です。

ついでに、下記のようなこともできます。

  • 送信先のマシンに、現在どれだけのパッケージが配置されているかを表示
  • 送信先マシンと開発マシンのパッケージの差分だけを表示
  • 送信先マシンからファイルを取得

で、問題の「どの実行マシンに、どのパッケージが配置されているか?」も自動取得できるようにしています。「シナリオ管理機能」と呼んでいます。

Excelで管理する必要はありません。

Synus(サイノス)というUiPath運用支援ツールですが、これを作ってから、パッケージ管理が劇的に楽になりました。

このツールに興味を持たれた方は、こちらのページからお問い合わせください。
まずはオンラインミーティングでお話しましょう。
>>UiPath運用支援ツール|Synus(サイノス)

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