こんにちは。完全自動化研究所の小佐井です。
本記事ではDAFのインフラ技術について解説しています。
DAFとはデータ・オートメーション・ファクトリー(データの完全自動化工場)の略で、僕(小佐井)が提唱している業務の完全自動化を実現するためのフレームワークです。
DAF理論について次の記事で解説しています。
データ工場の工場そのものの解説なのね。
そうです。それではどうぞ!
完全自動化を支えるDAFに必要なインフラ技術とは
DAF技術を支えるサーバーやジョブ管理ツール等のインフラを説明します。
最小構成
DAFの最小構成はPC一台です(図1)。
本当に簡単な帳票作成などを自動化したい場合は、この構成で出来ます。
ジョブをタスクスケジューラでタイマー起動させることで、自動運用できます。
【図1】DAFの最小構成
通常構成
自動化の案件が増えてきて、毎朝10件以上のジョブを実行するようになると、上の構成では運用は難しくなります。従って、図2の構成を整えるとよいでしょう。
【図2】DAFの通常構成
各端末(PC)、サーバーの種別と用途は以下の通りです。
No | 種別 | 用途 |
1 | ジョブ管理サーバ | ジョブのリモート実行/進捗管理を行うジョブ管理ツールがインストールされている。 |
2 | 自動化サーバ | ジョブ実行環境がインストールされ、DB入出力、ETL処理、メール配信処理などをUIを使わずに実行する。 |
3 | ロボット用端末(※1) | RPAがインストールされたPC。UIを操作する処理に使う。 |
【表1】DAFの端末とサーバーの種別と用途
※1)高価なPCを用意する必要はありませんが、あまりに安価なPCを使って簡易的に構築すると、運用後に壊れ、業務が止まってしまう上に、復旧に余計な工数がかかってしまうので注意が必要です。
大きな規模の構成
さらに規模が大きくなると、ロボット用端末は複数用意する事が多くなるでしょう。
営業データ取得(入力)用端末、人事データ取得用端末、子会社のデータ取得用端末・・・等です。
まとめ
DAFのインフラのイメージができましたね
DAFは自動化の規模によって、インフラを柔軟に構成できることがわかってもらえたと思います。
仮想化技術やクラウドサービスを有効に活用すれば、コストや拡張性を柔軟にコントロールすることが出来ます。
最初から大きなコストをかけることは、自動化の費用対効果から見て得策ではありません。結果を出して、経営層の信頼を得るにしたがって、スケールアップしてゆくのがよいでしょう。
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僕の著書「オープンソースで作る!RPAシステム開発入門」では、DAFを構築し運用する方法について詳しく解説しています。
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DAF理論について全体像を把握するには次の記事をお読みください。