2025年5月に行われたV2.56のアップデート情報をまとめています。
この記事を書いた人
こさい
（株）完全自動化研究所代表のこさいです。
1) ITエンジニア歴25年超。RPA開発歴8年超。
2) RPA関連の書籍を6冊出版。
3) RPAトレーニング動画を販売しています。
4) Power Automate Desktopフロー販売を行っています
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新機能
静的解析機能の導入
フローの命名規則や構造、セキュリティ、パフォーマンスに関するルールを定義し、フロー作成時に自動でチェックできるようになりました。
※詳細確認中
Copilot による Power Fx 式の自然言語生成（プレビュー）
自然言語での指示から Power Fx 式を生成する機能が追加されました。
お気に入りアクションの登録
よく使うアクションを「お気に入り」として登録し、専用のパネルからすぐにアクセスできるようになりました。
ターミナルセッション変数のサポート
デスクトップフロー間でターミナルセッション変数を入出力として使用できるようになりました。
改善点と強化内容
- プロキシ設定診断の追加：接続トラブルシューティングアプリにプロキシ設定の診断が追加されました。
- Copilot によるエラー修復の強化：親 UI 要素に対するエラー修復が可能になりました。
- Excel 起動時のロケール設定：「Excel の起動」アクションに「マシンのロケールを使用」オプションが追加されました。
- UI 要素のキャプチャモード選択：UI 要素ピッカーとインスペクターで UIA または MSAA のキャプチャモードを選択できるようになりました。
- .NET 8 ランタイムのインストール：リモートマシンに .NET 8 ランタイムがインストールされるようになりました。
- 接続エラー時の対処手順の改善：接続エラー時のメッセージに対処手順が追加されました。
- テストケースのタイムアウト表示：テストケースの失敗時にタイムアウトが結果として表示されるようになりました。
- ディスク容量チェックの追加：コンソールでの予期しないエラーを防ぐため、ディスク容量のチェックが実装されました。
- SFTP アクションの暗号化アルゴリズムの更新：セキュリティ強化のため、旧式の暗号化アルゴリズムが非推奨となりました。
- バージョン互換性エラーの改善：構文変更や解析エラーに関連するバージョン互換性エラーがより説明的になりました。
- パッケージ検証情報のキャッシュ使用：再利用される子フローの実行時にパフォーマンスが向上しました。
修正された問題
- 動的パラメーターの欠落：動的入力スキーマを持つコネクター操作を他のフローにコピー＆ペーストした際のパラメーター欠落問題が修正されました。
- 重複したコアバイナリの保存/コピーの無効化：重複したコアバイナリを含むデスクトップフローの保存やコピーが無効化され、適切なメッセージが表示されるようになりました。
- 接続エラー時のトラブルシューティングリンクの修正：接続エラー時にコンソールから Power Automate トラブルシューティングツールを起動するリンクが正しく動作するようになりました。
- フロー実行時の例外の修正：独自の接続を使用するダイアログを含むフロー実行時の例外が解消されました。
- デスクトップフローの編集アイコンの二重クリック問題：編集アイコンをダブルクリックした際にフローデザイナーが複数開く問題が修正されました。
- 無料 Microsoft アカウントでの「テストケースの作成」オプションの非表示：無料の Microsoft アカウントでは「テストケースの作成」オプションが表示されなくなりました。
- テナント切り替え時の例外の修正：テナントを切り替える際に発生していた例外が解消されました。
- 異なる環境でのフロー編集時の例外の修正：コンソールとは異なる環境からポータルでフローを編集しようとした際の例外が解消されました。
- Copilot の空の結果エラーの処理：Copilot で空の結果が返された際に適切なメッセージが表示されるようになりました。
- コネクター呼び出し時の内部サーバーエラーの修正：コネクター呼び出し時に発生していた内部サーバーエラーが解消されました。
アップデート情報
アップデート情報は以下のURLで確認することができます。
Power Automate for desktop 2505 - Release Notes
Version 2.56.232.25124 for Power Automate for desktop is now available in all regions.
learn.microsoft.com