RPA導入に失敗しそう!エラーが頻発するし、利用が広まらない……。このままじゃ、RPAの導入に失敗してしまうかも!!うまい解決策はない?
こういった疑問に答えます。
RPA導入に失敗しないためのポイント【運用中心主義】
- ポイント:運用中心主義
- 仕組み1:プラットフォーム
- 仕組み2:組織
記事を書いている僕は、RPA関連の書籍を5冊出版しているRPAの専門家です。7年以上、複数の会社でRPAの導入・開発・運用に携わっています。
RPAは「RPAツールありき」で考えてしまうと、そこにとらわれてしまいます。この記事では、一度、RPAツールのことは頭から除いて、平らな気持ちでお読みください。
それでは、どうぞ!
ポイント:運用中心主義
RPA導入に失敗しそう!エラーが頻発するし、利用が広まらない……。このままじゃ、RPAの導入に失敗してしまうかも!!うまい解決策はない?
あるよ!
というわけで、
「RPA導入に失敗する原因」と「RPA導入に成功するポイント」
について解説していきます。
「RPA導入に失敗する原因」はズバリ、「RPA開発中心主義」になっているからです。
(いろんなパターンはありますが、言い切っちゃいます(笑))
RPAの話って、「開発」の話ばっかりです。
RPAは動かし続けて、なんぼ
でも、RPAは、「動かし続けられること」が一番大事。
だから、
運用中心主義に、頭を切り替えることが成功のポイントです!
いくら業務を自動化したって、そのあと、動かし続けられなければ、試合は終了。
当たり前、、ですよね?
動かし続けるための「仕組み作り」
じゃあ、「動かし続けられること」を達成するために、必要なことは?
これもカンタン↓↓
仕組み作り
です。
細かく言うと、下記の2つ。
- プラットフォーム
- 組織
それぞれについて、もう少し深堀りしていきます。
仕組み①:プラットフォーム
1つ目は「プラットフォーム」
つまり、RPAが動き続けるための「土台」作りをしようね、って話です。
このプラットフォームには、下記のような仕組みが必要です。
- (1)スケジュール実行する仕組み
- (2)エラー通知する仕組み
(1)スケジュール実行する仕組み
「RPAで自動化フローを作りました」
そのあと、どうしています?
毎回、手動で実行している人、多いと思います。
でも、これって大変……。
それに、早朝とか、深夜のうちに動かしたいケースも多いでしょう?
そうです。自分で動かしていたら、長くは続かないから、
スケジュール実行する仕組みが必要!
タイマーを仕掛けておいたら、その時間に自動的に仕事を完了してくれる。
こうなって初めて「RPAの価値」が出ていきますし、長続きするわけです。
(2)エラー通知する仕組み
RPAを運用から考えると、エラーが発生することを前提としないといけない。
なぜなら、
RPAは他のアプリケーションやファイルを操作するものだから
です。
操作対象のアプリケーションやファイルに、変更や不具合があれば、
RPA側が影響を受けて、エラーになる。
つまり、RPA側では完全に制御できない……。
これは、RPAの宿命ですね。
ということは、
エラーが、すぐにわかる仕組みが必要
と、いうこと。
仕組み②:組織
もう1つの仕組みは「組織」です。
これについても、2つに分けて解説します。
- (1)運用人材の育成
- (2)品質管理を担うリーダー
(1)運用人材の育成
RPAを運用していくと、どうしてもエラーが発生するのですから、、
エラーに対応できる運用人材が必要!
ということです。
ある程度、RPAのことがわかっていないと、エラーに適切に対応できません。
リカバリーの『勘所(かんどころ)』がわかる人が必要です。
ITエンジニアほど、RPAの技術に詳しくなくていいので、非エンジニアの人を育成するといいです。
RPAの開発者は兼務しない
RPAのシナリオを開発した人が、そのまま運用するケースはよくあります。
でも、これは止めましょう!
運用に関わっていると、開発は進まなくなりますから。
開発者と運用者を分けることで、継続的に開発が進んでいく体制になりますよ。
(2)品質管理を担うリーダー
運用を重視するなら、
非エンジニアの実務者に、RPAの開発を任せるのは止めましょう。
「RPAは非エンジニアの人でも開発できる」というのは、ウソではありません。
が、非エンジニアの人に作らせるとしても、誰かが品質を保証しましょう。
品質が悪いシナリオを運用すると、
- エラーばかりが発生する
- 保守性も悪いから、トラブル時や仕様変更時に修正が困難
です。
ぶっちゃげ、こんなんじゃ、運用は続かない。
情報システム部門か、RPA専門部署かが、シナリオを一元管理しましょう。
というわけで、
RPAの運用に失敗しないためには、「RPA開発」を目的とするのではダメで、
「動かし続けられること」を成功の基準とする
ということが大事、という話をしてきました。
「なんとなくわかったけど、具体的に教えてほしい」という場合は、ご連絡ください。
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「いや、自分でもっと勉強するんだ!」という場合は、本でまとめていますので、お読みください。
>>オープンソースで作る!RPAシステム開発入門|設計・開発から構築・運用まで