ChatGPT関連の本ってたくさん出てるけど、どれを読めばいいのかな?
といった疑問をお持ちの方に向けて、僕なりのおすすめ本を5冊厳選します。僕も自動化の本を書いている関係上ChatGPTについては本を買って勉強したし、実務でもChatGPTをかなり使っています。読者のタイプ(ニーズ)によって必要となる本は違いますが、初心者向けの「ChatGPTってなに?」みたいな本はもう必要ないものとして、少しエンジニア視点から選んでいます。
以下の5冊です。
- ChatGPT最強の仕事術
- ソフトウェア開発にChatGPTは使えるのか?
- Python JavaScriptによるOpenAIプログラミング
- OpenAI GPT-4 ChatGPT LangChain 人口知能プログラミング実践入門
- ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築実践入門
ChatGPT最強の仕事術
書籍名:ChatGPT最強の仕事術
著者:池田 朋弘
出版者:フォレスト出版
リモートワーク研究所の池田さんの著書。Youtubeでも活躍されていますね。
この本は「ChatGPTとは何か?」「基本的な使い方」と言った初心者向けの内容も書かれていますが、メインはビジネスパーソン向けの「実践的な使い方」。
・文書の作成(メール、プレスリリース、社内イベントの告知など)
・事業、新規ビジネス、顧客ニーズに関するリサーチ業務
・新たな企画の立案やアイデア出し
・事業計画や数値計画の立案
・業務分析や業務効率化のための仕組み作り
・営業活動(顧客ニーズの理解、トークスクリプト作成など)
・マーケティング活動(インサイトの発掘、施策立案など)
・日本語以外の情報収集、翻訳やチェック
こういったことがかかれています。とくにマーケティング活動のところは僕のように独立して仕事しているにも参考になります。
個人、会社員を問わず仕事にChatGPTを使うなら、かならず読んでおいたほうがいい一冊です。
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ソフトウェア開発にChatGPTは使えるのか?
書籍名:ソフトウェア開発にChatGPTは使えるのか?
著者:小野 哲
出版者:技術評論社
ソフトウェア開発のプロである著者がソフトウェア開発におけるChatGPTの使い方を説く一冊。エンジニアらしく概念よりも技術的な解説をしてくれて助かります。
特に最初のChatGPTがなぜ会話ができるのかを技術的に解説してくれている箇所は勉強になります。Transformerというアルゴリズムを図解で説明してくれているので、完全には理解できなくても(僕はできていない)、ChatGPTの裏側がぼんやりとつかめてきます。
ソフトウェア開発にかかわるドキュメントの作成、ER図の作成について。またコード生成やリファクタリングなどがどの程度できるのか、といった幅広い疑問に答えてくれます。API利用の章もあり、大変「役に立つ」書籍です。
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Python JavaScriptによるOpenAIプログラミング
書籍名:Python JavaScriptによるOpenAIプログラミング
著者:掌田津耶乃
出版者:ラトルズ
なぜか2冊買ってしまった。でも、それでもいいかなと思っているくらい面白い本。OpenAI APIの基本的な利用方法から、Pythonでの利用法、Node.jsによる利用法、直接APIを利用する方法なんかを解説しています。Power AutomateやPower Automate for desktopでの利用方法にも触れていて、大変参考になるのですが、一番は「文章が面白い」。
掌田津耶乃さんは男性で、100冊以上出版されている(Amazonの著者ページ)テクニカルライターで、もともとは小説家になりたかったらしい。だからでしょう、本当にスラスラ読める。技術書なのに。立ち読みして、面白くてまた2冊目を買ってしまったんだと思います。
僕も次に書く本は、掌田さんのような書き方を参考にしよう。だって読者にとって理解しやすいから。「マネ」というかリスペクトですね。
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OpenAI GPT-4 ChatGPT LangChain 人口知能プログラミング実践入門
書籍名:OpenAI GPT-4 ChatGPT LangChain 人口知能プログラミング実践入門
著者:布留川 英一 (著), 佐藤 英一 (編集)
出版者:ボーンデジタル
表紙がかっこよくて、ついつい開いちゃう。中はカラーで見やすく、わかりやすい。OpenAI API、LlamaIndex、LangChainと言った技術的な要素に集中し、整理されているので、技術者にとって非常にありがたい書籍です。
APIでもテキストだけでなく、DALL-EをAPI経由で触った画像生成も扱っていますし、知りたいことがあるときの「辞書」的な感じで、初心者にとっても常に答えが整理されて載っています。
ソフトウェア開発系の書籍と併用することで、より威力を発揮します。
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ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築実践入門
書籍名:ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築実践入門
著者:吉田 真吾 (著), 大嶋 勇樹 (著)
出版者:技術評論社
ChatGPTとLangChainを使って、使えるSlackアプリを作ろうという実践入門。AIを使ったソフトウェア開発を行いたい人にとっては、まさにピンポイントの書籍ですね。
僕のようなデスクトップアプリケーション開発の知識しかないエンジニアにとっては技術的に難しい内容ですが、Function CallingとAgentsの違いやチャットシステムの基本を知りたかったので、概念的な勉強のために活用させてもらっています。
技術的には難しいのですが、解説はわかりやすく細かくステップを踏んで図解入りで行ってくれています。僕も最終的にはSlackかWebでアプリを、と思っています。
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まとめ
かなりエンジニア寄りのおすすめ本になってしまいました。もちろん初心者の方向けの本もたくさんおすすめはあります。「ChatGPTは質問・指示が9割」とか「ChatGPTがよくわかる本」などです。基本的な仕組み・考え方、コツといったものを知りたい方にはおすすめです。
僕のサイトではただ単にChatGPTを使うだけではなく、OpenAI APIを使って何か作ってみたいというエンジニアが多いと思うので、この5冊となりました。僕もすべての書籍を読み込んで、理解しているわけではありません。勉強になる部分をつまみ食いしながら、手を動かして理解できるところは理解しようとしている、という状態です。
今回、似たような名前の書籍を挙げましたが、それぞれ勉強になる箇所があり発見がありますし、重複している箇所は重要である証です。ともかく分からないうちは本は全部買っておいて、だんだん理解していく方法がおすすめなんですが、全部買うと高いので(-_-;)。自分に必要な本かどうかの参考にしてください。では。
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