こんにちは。完全自動化研究所の小佐井です。
Webブラウザー「インターネット・エクスプローラー(IE)」のサポートが2022年6月15日(日本時間16日)に終了します。
元記事はこちらです。
インターネットエクスプローラー(Internet Explore。以降、IEと表記します)は1995年に登場し、一時は圧倒的なシェアでしたが、表示速度の遅さや独自仕様に伴う開発のしにくさから徐々に利用者を失いました。
しかし、日本国内では3月時点で約5割の企業が使っているそうです。
IEを対象にしたRPAシナリオはどうすべきでしょうか?
1. RPAツール全般の対策
この機会にGoogle ChromeやFirefoxのような他のWebブラウザーに切り替えてもいいのですが、緊急性が高いシナリオの場合は、Microsoftの新しいWebブラウザー「Microsoft Edge」の「IEモード」を利用するのが、もっとも現実的な解決方法です。
Microsoft(マイクロソフト社)によれば、Microsoft EdgeのIEモードは、少なくとも2029年まではサポートされる」そうです。
- Microsoft Edgeのアドレスバーに「edge://settings/defaultbrowser」と入力。(ブラウザ右上のメニューから「設定」→「規定のブラウザー」でも移動できる)
- 「Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可」にある「既定」を「許可」にして切り替える。
- Microsoft Edgeを再起動する。
- IEモードで閲覧したいサイトに移動して、ブラウザ右上のメニューから「Internet Explorerモードで再読み込みする」と適用される。※IEモードの終了もメニューから適用できる。
2. RPAツールごとの対応
個別のRPAツールごとに対応を調べました。今は、UiPathとWinActorだけですが、必要であれば他のRPAツールについても書き加えていきます。
2.1. UiPathの場合
UiPathにはIEから他のブラウザに移行するために必要な計画プロセスを説明したページがあります。
マイグレーション作業補助ツール「Browser Migration Tool」というIEから他のブラウザにワークフローを対応させるためのマイグレーション作業補助ツールが提供されています。
2.2. WinActorの場合
WinActorもVer.6以降はMicrosoft EdgeのIEモードに対応していっています。
3. IEサポート終了の教訓
IEのサポートが終了することは、以前からわかっていたことですが、いざその時が来ないと人は動かないものです。
しかし、ソフトウェアのメンテナンスを考えて、事前に計画的に動くことが大事ですね。
EdgeのIEモードがサポートされるのも2029年まで(の予定)。
この期限も踏まえて、計画を立てないといけないですね。
4. おまけ
ブラウザーのシェア率の歴史を動くグラフにした動画が面白い!
IEが衰退していくのが、ちょっと悲しい……