Power Automate Desktop|月初の日付を取得する方法

Power Automate for desktopで月初の日付を取得する方法を解説します。「基幹システムから売上データをダウンロードする」といった業務で、月初から昨日までの日付を指定してデータを抽出してからダウンロードすることは、よくあります(昨日の日付を取得する方法のリンク)。

2つ方法を解説しています。
1.月初の日付を取得する方法
2.月初の日付を取得する方法2

この記事を書いた人
この記事を書いた人
こさい
こさい

(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) エンジニア歴25年超。RPA支援8年超
2) RPA関連の書籍を6冊出版。
3)ご質問・お仕事のご依頼はこちら

月初の日付を取得する方法

月初の日付を取得するには2つのアクションを組み合わせます。[現在の日時を取得]アクションと[加算する日付]アクションです。

実際にフローを作成しながら、細かい設定を解説します。一緒にフローを作成してください。

フローを作成する

STEP1 [現在の日時を取得]アクションを追加する

アクションペインで[日時]アクショングループをクリックして、[現在の日時を取得]アクションをワークスペースに追加してください

STEP2 [現在の日時を取得]アクションを設定する

[現在の日時を取得]ダイアログが表示されるので、[取得]のドロップダウンリストをクリックして、[現在の日付のみ]をクリックしてください

[作成された変数]に[CurrentDateTime]と表示されていることを確認して、[保存]をクリックしてください

この[現在の日時を取得]アクションについては、「今日の日付を取得する方法」で解説しています。では、次のアクションを追加します。

STEP3 [加算する日時]アクションを追加する

[加算する日時]アクションを[現在の日時を取得]アクションの後に追加してください

STEP4 [加算する日時]アクションを設定する

[加算する日時]ダイアログが表示されるので、[日時]の[変数の選択]をクリックして、[CurrentDateTime]が選択されていることを確認して、[選択]をクリックしてください

[加算]の[変数の選択]をクリックして、[CurrentDateTime]の三角アイコンをクリックしてください。展開されるので、[.Day]をダブルクリックしてください

[加算]に「%CurrentDateTime%」と入力されるので、下図のように「%CurrentDateTime.Day*-1+1%」に変更してください。[時間単位]のドロップダウンリストをクリックし、表示されるメニューの中から「日」を選択してください

[加算]の設定の意味

[CurrentDateTime.Day]には[CurrentDateTime]の日数が格納されます。[CurrentDateTime]に「2022-4-13」という日付が格納されていると仮定すると、[CurrentDateTime.Day]には「13」という数値が格納されます。[%CurrentDateTime.Day*-1%]は「-13」です(「*」は「×」の意味です)。「2023-4-13」から13日を引くと「2023-3-31」となり、前月の末日を示します。したがって、最後に1日足して、「2023-4-1」を取得しています。

[作成された変数]に[ResultedDate]と表示されていることを確認して、[保存]をクリックしてください

フローは完成です。以下のようになっていますか?

フローを実行しよう

フローが完成したので、フローを保存して実行してください。すぐにフローは終了します。変数ペインをご覧ください。[CurrentDateTime]には現在の日付が格納されています。そして[ResultedDate]に月初の日付が格納されていることを確認してください。

月初の日付を取得する方法2

もう1つ、月初の日付を取得する方法を解説します。STEP2までは同じ手順です。STEP3から解説します。

STEP3 [テキストをdatetimeに変換]アクションを追加する

[加算する日時]アクションを[現在の日時を取得]アクションの後に追加してください

STEP4 [テキストをdatetimeに変換]アクションを設定する

[テキストをdatetimeに変換]ダイアログが表示されるので、[変換するテキスト]に以下のように入力してください

%CurrentDateTime.Year%-%CurrentDateTime.Month%-1

「%CurrentDateTime.Year%」と「%CurrentDateTime.Month%」は変数の選択を使って入力すると間違いが防げます。ここでは詳細な入力手順は省略します。

[変換するテキスト]の入力が完了したら、[保存]をクリックしてください

これでフローは完成です。フローを実行してください。すぐにフローは終了します。変数ペインをご覧ください。[CurrentDateTime]には現在の日付が格納されています。そして[TextAsDateTime]に月初の日付が格納されていることを確認してください。

このように複数の方法で日付の操作はできます。1つだけの方法にこだわらず、柔軟にプログラミングする力を身に付けてください♪

コメント ログインすると書き込めます

  1. テイストグッド より:

    月初の取得方法わかりました。ありがとうございます。月末を取得したいのですが、どういうフローを組めばいいでしょうか?

    • こさいこさい より:

      [現在の日時を取得]アクションは同じで、[加算する日時]アクションで1月足す⇒[加算する日時]アクションで(日付×‐1)日足す、という手順で取得できます。