Power Automate for desktopで月初の日付を取得する方法を解説します。「基幹システムから売上データをダウンロードする」といった業務で、月初から昨日までの日付を指定してデータを抽出してからダウンロードすることは、よくあります(昨日の日付を取得する方法のリンク)。
2つ方法を解説しています。
1.月初の日付を取得する方法
2.月初の日付を取得する方法2
月初の日付を取得する方法

月初の日付を取得するには2つのアクションを組み合わせます。[現在の日時を取得]アクションと[加算する日付]アクションです。

実際にフローを作成しながら、細かい設定を解説します。一緒にフローを作成してください。
フローを作成する
STEP1 [現在の日時を取得]アクションを追加する
アクションペインで[日時]アクショングループをクリックして❶、[現在の日時を取得]アクションをワークスペースに追加してください❷。


STEP2 [現在の日時を取得]アクションを設定する
[現在の日時を取得]ダイアログが表示されるので、[取得]のドロップダウンリストをクリックして❶、[現在の日付のみ]をクリックしてください❷。


[作成された変数]に[CurrentDateTime]と表示されていることを確認して❸、[保存]をクリックしてください❹。


この[現在の日時を取得]アクションについては、「今日の日付を取得する方法」で解説しています。では、次のアクションを追加します。
STEP3 [加算する日時]アクションを追加する
[加算する日時]アクションを[現在の日時を取得]アクションの後に追加してください❶。


STEP4 [加算する日時]アクションを設定する
[加算する日時]ダイアログが表示されるので、[日時]の[変数の選択]をクリックして❶、[CurrentDateTime]が選択されていることを確認して、[選択]をクリックしてください❷。


[加算]の[変数の選択]をクリックして❸、[CurrentDateTime]の三角アイコンをクリックしてください❹。展開されるので、[.Day]をダブルクリックしてください❺。


[加算]に「%CurrentDateTime%」と入力されるので、下図のように「%CurrentDateTime.Day*-1+1%」に変更してください❹。[時間単位]のドロップダウンリストをクリックし❺、表示されるメニューの中から「日」を選択してください❻。


[CurrentDateTime.Day]には[CurrentDateTime]の日数が格納されます。[CurrentDateTime]に「2022-4-13」という日付が格納されていると仮定すると、[CurrentDateTime.Day]には「13」という数値が格納されます。[%CurrentDateTime.Day*-1%]は「-13」です(「*」は「×」の意味です)。「2023-4-13」から13日を引くと「2023-3-31」となり、前月の末日を示します。したがって、最後に1日足して、「2023-4-1」を取得しています。
[作成された変数]に[ResultedDate]と表示されていることを確認して❼、[保存]をクリックしてください❽。


フローは完成です。以下のようになっていますか?



フローを実行しよう
フローが完成したので、フローを保存して実行してください。すぐにフローは終了します。変数ペインをご覧ください。[CurrentDateTime]には現在の日付が格納されています。そして[ResultedDate]に月初の日付が格納されていることを確認してください。


月初の日付を取得する方法2


もう1つ、月初の日付を取得する方法を解説します。STEP2までは同じ手順です。STEP3から解説します。
STEP3 [テキストをdatetimeに変換]アクションを追加する
[加算する日時]アクションを[現在の日時を取得]アクションの後に追加してください❶。


STEP4 [テキストをdatetimeに変換]アクションを設定する
[テキストをdatetimeに変換]ダイアログが表示されるので、[変換するテキスト]に以下のように入力してください❶。
%CurrentDateTime.Year%-%CurrentDateTime.Month%-1
[変換するテキスト]の入力が完了したら、[保存]をクリックしてください❷。


これでフローは完成です。フローを実行してください。すぐにフローは終了します。変数ペインをご覧ください。[CurrentDateTime]には現在の日付が格納されています。そして[TextAsDateTime]に月初の日付が格納されていることを確認してください。


このように複数の方法で日付の操作はできます。1つだけの方法にこだわらず、柔軟にプログラミングする力を身に付けてください♪