Power Automate Desktop|ファイルからテキストを読み取る方法

Power Automate for desktopで、テキストファイルからテキスト(文字列)を読み取る方法を解説します。

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それでは、どうぞ!

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こさい
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(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) エンジニア歴25年超。RPA開発および支援8年超
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[ファイルからテキストを読み取る]アクションの解説

ファイルからテキストを読み取るには[ファイルからテキストを読み取る]アクションを使用します。

[ファイルパス]に読み込むテキストファイルのパスを入力します。[生成された変数]にテキストファイルから読み取ったテキストが格納されます。後のフローでこの変数を利用することができます。

[内容の保存方法]設定の解説は、記事の後半で行っています。
>>[内容の保存方法]設定の解説

ファイルからテキストを読み取るフローを作ってみよう

[ファイルからテキストを読み取る]アクションについて、もう少し理解するために実際にフローを作って動かしてみましょう!

テキストファイルを作成する部分のフロー

最初に読み取り対象となるテキストファイルを作成します。

テキストファイルを作成する方法は「テキストファイルを作成」でフローの作成方法を解説しています。最初に上記の記事の通りにフローを作成してください。現在のフローは下図のようになっています。

上記のフローではデスクトップがOneDriveのデスクトップを示しています。「C:¥Users\<ログインユーザー名>\Desktop」をデスクトップとしている方もいらっしゃるでしょう。どちらでもかまいません。ご自分の環境に合わせて理解してください。

上記のフローを実行してください。デスクトップ画面に[あいさつ.txt]が作成されます。

こさい
こさい

デスクトップ画面に[あいさつ.txt]が作成されている前提で、続きを作っていきます。

テキストファイルを読み取る部分のフロー

STEP1 [ファイルからテキストを読み取る]アクションを追加する

アクションペインのファイルグループにある[ファイルからテキストを読み取る]アクションをメインフローに追加してください。

STEP2 [ファイルからテキストを読み取る]アクションを設定する

[ファイルからテキストを読み取る]ダイアログが表示されます。[ファイル パス]の[ファイルの選択]をクリックしてください。[ファイルの選択]ダイアログが表示されるので、[デスクトップ]をクリックしてください。[あいさつ.txt]をクリックし、[開く]をクリックしてください

STEP3 保存する

[生成された変数]に[FileContents]が表示されていることを確認して、[保存]をクリックしてください

フローを実行してみよう

フローを実行してください。フローはすぐに終了します。変数がどうなっているか確認しましょう。変数パネルの[FileContents]の値に「こんにちは」というテキストが格納されていれば、[あいさつ.txt]に書き込まれているテキストを読み込むことに成功しています。

[内容の保存方法]設定の解説

[内容の保存方法]には2つの選択肢があります。[単一のテキスト値]と[リスト(それぞれがリスト アイテム)]です。

特にテキストが複数行のときに違いが出てきます。それぞれについて、解説します。

 単一のテキスト値

テキストファイル内の文字列は、すべてテキスト値として格納されます。

 リスト(それぞれがリスト アイテム)

テキストの各行が、リスト内のアイテムの一つとして格納されます。後のフローで「ループ処理しながら、リストの値を参照する」といった使い方が考えられます。