RPAの導入理由を大きく5つに分類しました。初心者に向けて、わかりやすく簡単に解説します。
それではどうぞ!
【初心者向け】RPAの導入理由5選
人員不足
労働力の中核となる15歳以上65歳未満の生産年齢人口は2000年以降、減少傾向が続いていることが分かっています(図1)。
2013年時点で8000万人を切り、2022年現在では7000万人強と推測されます。
10年後には6000万人台、20年後には5000万人台です。

(図1)日本の生産年齢人口推移の推計
現在、すでに問題となっている人員不足は今後ますます企業を悩ます問題となってくる事が明白であるため、業務の自動化が求められています。
この傾向は今後止まることはないので、RPAの需要は無くなることはないでしょう。
働き方改革
2018年に働き方改革関連法案が成立しました。
2019年4月より施行され、業務効率化の推進が急務となったことからRPAの需要が高まりました。
システムの乱立
クラウドシステムの普及に伴って関節業務のシステム化が進みました。
しかし、業務毎に異なるシステムが乱立しており、システムとシステムの間を人が「つなぐ」という新たな業務が発生しているケースがあちこちで見られます。
また、M&Aにより複数の企業のシステムをつなげなくてはいけないケースも増えています(図2)。

(図2)システムの乱立と属人化問題のイメージ
属人化問題
「システムとシステム」「システムと業務」の間を従業員の職人技で埋めるケースも多く、属人化問題を引き起こしています。
特にシステムや業務に詳しい優秀な社員が仕事を属人化させてしまう傾向があり、属人化問題とともに、「優秀な社員が流動化しない」ことによる組織の硬直化も問題となります。
その結果、上記の「すきまをRPAでつなぐことで属人化を防ぐ」ことへのニーズが高まってきています。
製造業の成功
日本の製造業では古くから、生産性改善の工夫を続け成果を挙げてきました。完全にロボット化されたFA(Factory Automation)も最先端の技術を持っているといわれています(図3)。

(図3)完全にロボット化された工場のイメージ
そのため、製造業と同様にバックオフィス業務においても生産性改善ができるのでは、と考える経営者も多く出てきました。RPAはFAのバックオフィス版として期待されています。
まとめ
RPAの導入理由を5つに分類しました。
- 人員不足
- 働き方改革
- システムの乱立
- 属人化問題
- 製造業の成功
です。
RPAを導入する理由がわかったので、次に具体的にRPAのメリットとデメリットを知っておきましょう。次の記事で解説してるので、併せてお読みください。