Excelワークシートから値を読み取る方法|Power Automate Desktop

Excelワークシートから値を読み取る方法について解説します。読み取った値を他のシステムなどに転記するフローを作成するような場合に使用します。

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(株)完全自動化研究所・代表取締役社長の小佐井(こさい)
1974年生まれ福岡県出身。中学の頃プログラミングを独習し、みんなが自由で豊かに暮らす未来を確信していました。2000年からプログラマーとして現場でIT技術を身に付け、情シスに転職。多くの人がPCに時間を奪われている現状はナンセンスだと感じていました。
RPAを知り、子供の頃の理想を実現できると感じ、2017年に(株)完全自動化研究所設立。「自動化で人に自由に」の実現のためRPAによる業務自動化の書籍を6冊上梓しています。ご質問・お仕事のご依頼はこちら

単一セルの値を読み取る方法

[店舗マスタ.xlsx]から「銀座」というテキストを読み取ることを例にして解説します。

店舗マスタ.xlsx

Excelワークシートからセルの値を読み取るには[Excelワークシートから読み取る]アクションを使用します。[Excelワークシートから読み取る]アクションはアクションペインの[Excel]アクショングループに格納されています。

[Excelインスタンス]のドロップダウンリストで、操作するExcelインスタンスを選択してください。

このアクションを使うには、[Excelの起動]アクションを使って、Excelのインスタンスを起動している必要があります。また、Excelのインスタンスが1つだけの場合は、[Excelインスタンス]のドロップダウンリストには最初からExcelインスタンス型変数が入力されています。

[取得]のドロップダウンリストでは単一のセルの値を取得するか、セルの範囲やワークシート全体からデータを取得するかを指定します。

[先頭列]にはExcelワークシートの列を識別するインデックス番号またはテキスト(A列の場合は「A」)を入力します。インデックス番号を入力する場合、列の付番は1から始まります。

[先頭行]にはセルの行番号を入力します。

次に[詳細]内の項目について解説します。[セルの内容をテキストとして取得]を有効にするとセルの内容をテキストとして取得します。無効にすると最も近い種類(日付の場合は日時、数字の場合は数値)として取得します。

[店舗マスタ.xlsx]から「銀座」というテキストを読み取ったので、変数はテキスト型となっています。

複数セルのデータを読み取る方法

[取得]の種類には次の4つがあり、それぞれによってデータの読み取る範囲が変わります。

単一セルの値:一つのセルから値を取得します。「単一セルの値を読み取る方法」で解説しています。
セル範囲の値:指定したセルの範囲から値を取得します。
選択範囲の値:ワークシート内で選択されている範囲から値を取得します。
ワークシートに含まれる使用可能なすべての値:ワークシート内のすべてを対象として値を取得します。

複数セルのデータを読み取るにはを使います。

セル範囲の値とワークシートに含まれる使用可能なすべての値について解説します。データテーブル型の詳しい説明なども行っていますので、「Excelワークシートからデータを読み取るには(有料会員様用記事)」をお読みください。

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