Power Automate Desktop|実行遅延の使い方

Power Automate Desktop

Power Automate for desktopのフローデザイナーにある[実行遅延]の使い方について解説します。

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こさい
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(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) エンジニア歴25年超。開発から業務改善まで幅広く経験してきました
2) 複数の企業においてRPAのコンサルティングを行っています
3) RPA関連の書籍を5冊出版しています

  1. オープンソースで作る!RPAシステム開発入門
  2. 実務者のための失敗しないRPAシナリオ設計入門
  3. UiPath業務自動化最強レシピ
  4. WinActor業務自動化最強レシピ
  5. Power Automate for desktop業務自動化最強レシピ

現在はChatGPTとPower Automate for desktopの書籍を執筆中!

実行遅延の使い方

フローデザイナーのデバッグモードでフローを実行する際に、アクション間で待機する時間間隔を変更することができます。

デフォルトでは100ミリ秒(0.1秒)です。

指定できる値の範囲は1ミリ秒から10000ミリ秒(10秒)までです。

デバッグ中でも、早く実行したい場合は[実行遅延]の数値を小さくします。

たとえば、ループ処理を含むフローをデバッグする場合です。100回ループする処理がある場合に、「待ってられない!」ということがあります。こういう場合は[実行遅延]を「1」などにします。

実行遅延を試してみる

以下のようなフローを作ってみました。現在の日時を取得して「TEST.txt」というテキストファイルに書き込みます。そのあと、100回ループしながら、現在の日時を同じテキストファイルに書き込んでいきます。

Loopアクションについては「For eachの使い方」という記事で解説しています。

[実行遅延]を100ミリ秒にした場合

[実行遅延]をデフォルトの100ミリ秒のままで実行すると、僕の環境では42秒で完了しました。

[実行遅延]を1ミリ秒にした場合

[実行遅延]を1ミリ秒で実行すると、僕の環境では7秒で完了しました。

本番実行の場合

比較のために本番実行(コンソールからの実行)を行ってみました。結果は「1秒もかからず終了」しまいた。

当たり前ですが、フローデザイナーで実行するより断然高速ですね。

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