Power Automate Desktop|無償版と有償(プレミアム)版の違い

Power Automate Desktop

power automate desktopの無償版と有償版って何が違うの?

という疑問に答えます。power automate desktopの無償版と有償版の違いを初心者にもわかりやすく解説します。

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こさい
こさい

(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) エンジニア歴25年超。開発から業務改善まで幅広く経験してきました
2) 複数の企業においてRPAのコンサルティングを行っています
3) RPA関連の書籍を5冊出版しています

  1. オープンソースで作る!RPAシステム開発入門
  2. 実務者のための失敗しないRPAシナリオ設計入門
  3. UiPath業務自動化最強レシピ
  4. WinActor業務自動化最強レシピ
  5. Power Automate for desktop業務自動化最強レシピ

現在はChatGPTとPower Automate for desktopの書籍を執筆中!

無償版と有償版の違い

「無償版と有償版の違い」の前に、Microsoftアカウントの違いによって分かれます。「個人のMicrosoftアカウント」と「職場または学校のMicrosoftアカウント(以降、「組織のMicrosoftアカウント」と記述します」です。

個人のMicrosoftアカウントで利用する場合は無償ですが、有償(プレミアム)版に切り替えることはできません。組織のMicrosoftアカウントで利用する場合は無償版から有償版に切り替えられます。有償版に切り替えるとフローの自動実行やフローの共有ができます。フローの実行監視やログ管理などがクラウド上でできるようになります。

Microsoftアカウント個人のMicrosoftアカウント組織のMicrosoftアカウント
費用無償無償5,000円/月※1
1,875円/月
Power Automate for desktopの利用
手動実行
フローの自動実行(アテンド型)※2××
サインアウト状態での自動実行(非アテンド型)××有償アドイン
18,750円/月※3
フローの実行監視、ログの表示××
Microsoftサポート××
フローの共有×※4×
フローの保存先OneDriveDataverseDataverse

※1)プランにより価格は異なります。表に記載している価格は「アテンド型RPAのユーザーごとのプラン」です。また、ライセンス価格は変動します。最新の価格表で確認してください。(追記)2023/8/1より価格が変更されました。プランも「Premiumプラン」となりました。

※2)アテンド型:Windowsにユーザーがログインしている状態で実行されます。

※3)非アテンド型:Windowsにユーザーがログインしていない状態で実行されます。アテンド型RPAのユーザーごとのプランまたはフローごとのプランを持っている場合、アドオンとして利用できます。自動実行する端末がWindow10 Homeの場合は利用できません。ライセンス価格は変動します。最新の価格表で確認してください。(追記)2023/8/1よりプランが「Processプラン」に変更となりました。

※4)テキストファイルにフローをコピーして保存することにより共有することはできます。詳しくは「Power Automate Desktop|フローの共有【無償版/有償版】」をお読みください。

めーたん
めーたん

項目としてはわかったけど、もっと具体的に知りたいな

有償(プレミアム)版を利用したときに、どんなことができるか?を画像で見ればわかるかもね。下で解説するよ。

こさい
こさい

有償(プレミアム)版利用時の実際

ここからは、有償(プレミアム)版を利用したときどんなことができるか?をキャプチャー画像を中心に解説していきます。「こういうことがしたかった」とイメージできたら、有償化を検討してもいいと思います。

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コメント ログインすると書き込めます

  1. KO より:

    こさい様
    ご回答有難うございました。
    UiPathでは、ある特定のフォルダ内にプロジェクトという形で格納されていたので、同じようなものをイメージしていたのですが、PAD Free版ではそういう形ではなく、フローデザイナー上で管理するということなのですね。作成したフローを共有するという概念がないからでしょうかね。
    まだMicrosoftのライセンス体系がよく理解できていないので、引き続き勉強していきたいと思います。
    「Power Automate for Desktop業務自動化最強レシピ」も購入しましたので、活用させていただきます。

    • こさいこさい より:

      書籍購入いただきありがとうございます!
      そうですね。PADはUiPathと違って「ファイル」での管理ではないです。
      フローはテキストファイルにコピペして他の人と共有します。
      有償版ならクラウド上で他のアカウントに共有をかけられます。

  2. KO より:

    こんにちは。まだPADを勉強し始めたばかりの初心者です。
    練習フローを作り始めたりしているのですが、そのフローがどこに保存されているのか分からず、教えていただけないでしょうか?
    当方は組織アカウントの無償版(Microsoft Power Automate Free)を利用していますので、本記事の表を見ると、フローはDataverseに保存されるのかと思います。
    Power Automateの私のアカウント欄にも「Common Data Service」と書いてあり、これはDataverseのことですよね?
    自分のDataverseにはどのようにアクセスして確認すれば良いか、参考になる記事などあれば教えていただけると幸甚です。
    宜しくお願い致します。

    • こさいこさい より:

      こんにちは。
      フローはDataverseに保存されますが、データベースに格納されているので、テーブルの形で確認できるだけです。
      フローはフローデザイナーで確認するか、クラウド上のPowerAutomateのページにログインして確認するかになります。
      クラウドのPowerAutomateのページは、Office365(https://www.office.com/)にログインして、たどっていけば見れます。
      あまり保存場所を見ることに意味はないと思いますが、Dataverseを確認するには、PowerAutomateページのメニューの「詳細」⇒「テーブル」とたどるとPowerAppsの画面が開いて確認できます。